英語と中国語が公用語のシンガポールに住んでいる利点として1つあげられるのが、言語の障壁などで日本未進出、または、本格的に進出していない世界トップクラスのメーカーの製品が手に入ること。しかも、簡単に入手可能でアフターサービスも利用可能だ。
それは、スマホ業界で特に顕著で、日本だと個人輸入しか入手経路がなく、さらにアフターサービスを利用できないような世界トップクラスのスマホはシンガポールに進出済みで簡単に購入、アフターサービスを利用することができる。
OnePlusは、中国に本社を置くOPPO傘下のスマホメーカーで、ハイスペックモデルのみを販売していることで有名だ。日本には未進出だが、シンガポールではLazada、Shopeeのオフィシャルショップや、取り扱い小売店舗で購入でき、修理などのアフターサービスも利用可能。
これはガジェット好きにはたまらないシンガポールの利点で、他にも現在日本では中途半端に進出した「中国のApple」として有名なXiaomiの商品もインターネットや実店舗で購入できる。
ということで、今回は【OnePlus 7T】をレビューする。
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OnePlus 7Tの特徴
OnePlus 7Tは2019年10月に発売された。簡単に特徴を記載すると
- 超高性能
- 価格抑えめ(S$800 ≒ 64,000円)
OnePlus 7Tをオススメする人は
- コスパよく動作サクサク画面ヌルヌルなスマホが欲しい人
- 今一番お買い得なスマホが欲しい人
- シンガポールに住んでいる人
OnePlus 7Tのスペック
ディスプレイ | 6.55インチ |
解像度 | 2400 × 1080 |
CPU | Snapdragon 855+ |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 128/256GB |
バッテリー | 3800 |
セキュリティ | 指紋/顔 |
防水 | IP規格未取得 |
デュアルSIM | ◯(DSDS) |
重量/サイズ | 190g / 74.44mm × 160.94mm × 8.13mm |
Snapdragon 855+
OnePlus 7TはCPUにSnapdragon 855+を搭載し、CPUの性能を測るAntutuベンチマークは約50万点。同時期に発売されたiPhone11(S$1,149~ ≒ 92,000円〜)とほぼ同等の性能だ。
OnePlus 7Tの外観
OnePlus 7Tは背面ガラスボディで光沢があり、全体の質感は超高い。カメラ下にはOnePlusマークが印字されている。
【利点①】動作がサクサク
iPhone11とほぼ同等性能のSnapdragon 855+を搭載しているだけあって動作はサクサク。日常の使用では一切ストレスなく使える。
【利点②】顔認証が爆速で指紋認証も搭載
顔認証の速度が爆速すぎる。iPhoneのように顔認証を解いてから上にスワイプする必要はなく、顔認証を解くとホーム画面が表示される。ロックボタンを押す→顔認証→ホーム画面のプロセスが爆速すぎて、待ち受け画面が表示されている感覚はない。顔認証精度も非常に高く問題な。
さらに、指紋認証も搭載しており、昨今のコロナウイルス対策でマスクをしていてもストレスフリーで認証を解くことができる。
【利点③】充電が爆速
OnePlus 7Tは、30Wの急速充電に対応しており、なんと30分で70%分の充電が可能。実際に、夜寝ている間に充電をするということがなくなった。朝起きてから外出の準備をする時間に充電すれば十分。
【利点④】トリプルカメラ搭載
OnePlus 7Tは、メイン、望遠、超広角の3眼カメラ搭載。
広角とメインカメラ
メインカメラ
広角カメラ ×0.6
ズーム比較
広角カメラ
メインカメラ
光学2倍
デジタルズーム10倍
スーパーマクロ
特に驚いたのがスーパーマクロ機能。シンガポールの一番小さい硬貨、5セント硬貨をここまで寄って鮮明に写すことができる。
【利点⑤】クイックジェスチャー機能が便利
OnePlus 7Tに搭載されているクイックジェスチャー機能が圧倒的に便利だ。クイックジェスチャー機能とは、画面ロック中のスマホ画面に特定の字を書くだけで、一発でアプリの起動や機能を実行できる機能。O, V, S, M, Wの文字にそれぞれ特定のアプリを割り振ることができる。僕の場合は、Oに家計簿アプリの起動、VにQRコードスキャンアプリの起動、Sに配車アプリGrabの配車機能、Mにマップアプリの自宅まで経路検索などを割り振っている。特に外出時に頻繁に使うアプリを使うときに便利だ。
従来:画面オン→顔/指紋認証→マップアプリをタップ→自宅の住所を入力→検索をタップ→検索結果の表示
クイックジェスチャー機能:画面にMを書く→顔/指紋認証→検索結果の表示
【利点⑥】リフレッシュレート90Hzで画面がヌルヌル
リフレッシュレートとは、1秒間に画面が更新される回数のこと。つまり、リフレッシュレートが高ければ高いほど、1秒間に画面が更新される回数が多いので、画面が滑らかに表示される。iPhone11(Proも含め)がリフレッシュレート60Hzなのに対して、OnePlus 7Tはリフレッシュレート90Hz。iPhoneよりも1.5倍画面が滑らかに動く。数字だけを見ても違いは分かりづらいかと思うが、画面をスクロールすると明らかな違いを感じることができる。指に吸い付いて画面がヌルヌル動く感覚だ。
【利点⑦】分割画面に対応
OnePlus 7Tは分割画面に対応している。分割画面とは、以下のスクリーンショットを見てもらったらわかる通り、画面を分割して2つのアプリを同時に操作できる機能だ。
YouTubeで動画を見ながらGoogleでブラウジングしたり、Instagramを見ながらLINEでメッセージを送ったりすることができる。
【利点⑧】ピクチャーインピクチャーに対応
ピクチャーインピクチャーは、動画を画面端の小窓で再生しながら、他のアプリを使用することができる機能のことだ。
NetflixやYouTubeの動画を見ながら、ゲームをしたりLINEでメッセージのやり取りをしたりできる。
【利点⑨】デュアルSIMに対応
シンガポール在住の人には特におすすめしたい機能。OnePlus 7Tは、SIMカードを2枚挿入して2番号での運用ができるデュアルSIMに対応している。シンガポール在住の人は、旅行や出張など近隣の東南アジア諸国に行く機会が多いと思う。
その際、
空港に着く→SIMカードを買う→SIMカードを入れ替える→シンガポールのSIMカードを大事に保管する
という過程を踏むと思うが、もし、旅行や出張中にシンガポールのSIMカードを紛失してしまうとかなり面倒になることは容易に想像できるし、僕自身も失くしそうで何度かひやっとすることもあった。
デュアルSIM対応のOnePlus 7Tなら、SIMカードを2枚挿入し運用することができるので、SIMカードを入れ替える必要がない。つまり、旅行や出張中にシンガポールのSIMカードを大事に保管する必要もないし、紛失する心配もない。
旅行好きや出張の多いシンガポール在住者には必須の機能だと思う。
【利点⑩】パラレルアプリに対応
OnePlus 7Tはパラレルアプリ機能が搭載されていて、1つのスマホで同じアプリを複製し、別のアカウントで利用できる。パラレルアプリで複製できるアプリは、LINE、Instagram、Facebook、Messenger、Twitter、Whats UpなどのSNSアプリだ。この機能を使えば1台のOnePlus 7Tで合計2つのLINEアプリが利用可能。
仕事とプライベートでアカウントを分けたい人におすすめ。
【欠点①】VoLTE導入が手間
ここからはOnePlus 7Tの欠点を書く。
まず1つ目は、VoLTE導入が面倒すぎる。VoLTEとは「Voice over Long Term Evolution」の略で、簡単に言うと高品質な通話ができる機能。
OnePlus 7Tは標準でVoLTE非対応で、別途導入する必要がある。この導入の方法が手間過ぎて僕は導入していない。特に通話の質に困ってはいない。が、少し損をしている気がするので標準で対応してほしかった。
【欠点②】充電持ちが良くはない
OnePlus 7Tはバッテリー3,800mAh搭載で、普段の使用で充電の持ちに困ることはない。ただ、新品のスマホに変えた時の、「こんなに電池持つのか!」という驚きは大きくなかった。
【OnePlus 7T】をおすすめする人
・コスパよく動作サクサク画面ヌルヌルなスマホが欲しい人
・今一番お買い得なスマホが欲しい人
・シンガポールに住んでいる人