アラサー現地採用が今まで住んだ住宅と家賃を公開

生活

現地採用は駐在員と異なり、住宅手当はない。会社が住宅探しを手伝ってくれることも基本的にはない。時には人や業者に助けてもらうことはあるが、自分で住宅を探し、家賃などの条件を交渉し、トラブルが起きても自分で対応する気概が求められる。

今回はシンガポールで3回引っ越しをした僕が住んだ住宅3軒を紹介する。現地採用と一口に言っても十人十色だとは思うが、ある1人のアラサー現地採用の住宅事情について少しでも参考になれば嬉しい。

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シンガポールの住宅の種類と家賃

シンガポールの住宅は大きく以下の3種類に分けられる。

  • 民間集合住宅
  • 政府系集合住宅
  • 戸建住宅

民間集合住宅

民間集合住宅はプールやジム、セキュリティなどの施設があるコンドミニアムと、そのような設備がないアパートメントに分けられる。

日本人駐在員のほぼ100%がコンドミニアムに住んでいる。初対面の会話で「どこのコンドミニアムに住んでいますか?」という質問をされるくらい、駐在員にとってはコンドミニアムに住む選択肢が主流だ。

コンドミニアムの家賃相場
  • ユニット:S$3,000(約16万円)〜
  • ルームシェア:S$800(約64,000円)〜S$1,600(約128,000円)

立地や部屋の広さによって大きく変わるが、多くのユニットはS$3,000(約24万円)以上。日本人駐在員が住んでいるコンドミニアムは、S$5,000(約40万円)〜S$7,000(約56万円)も珍しくない。

政府系集合住宅

シンガポール国民の約80%が住んでいるHDBという公団住宅。基本的には、プールやジム、セキュリティなどの設備はない。HDBエリア内にスーパーやクリニック、ホーカーセンターなどが存在している場合もあり、HDBエリア内が1つの町のようにエリア内だけで生活できる。

HDBの家賃相場
  • ユニット:S$2,000(約16万円)〜
  • ルームシェア:S$600(約48,000円)〜S$1,500(約120,000円)

HDBも立地や部屋の広さによって大きく異なる。YishunのHDBユニットにS$1,300(約104,000)住んでいる知り合いがいるが、それぐらいが最低価格かもしれない。

戸建住宅

シンガポールの戸建て住宅に住んでいる人は基本的には富豪である。また、立地や大きさ、構造など大きく異なるため、家賃はS$5,000(約40万円)の戸建住宅もあれば、S$50,000(約400万円)の戸建て住宅も存在している。

Tiara(コンドミニアム)

まず、日本からシンガポールに来て初めて住んだ家がTiaraだ。Tiaraは日本人が多く住むRiver Valleyエリアにあるコンドミニアム。

ユニットは、マスタールーム×1、コモンルーム×3、メイド部屋×1。マスタールーム内にバスルーム×1、共有バスルーム×2。

僕を含めて5人でルームシェアをしていた。

プール・ジム・BBQピット・ラウンジ完備

少し狭いがプールやジム、BBQピットが付帯している。ラウンジではよく読書や英語の勉強をしていた。

家賃S$800でメイド部屋

実際に僕が住んだのが、家賃S$800のメイド部屋。メイド部屋とは名前の通り、メイドさんを雇っている場合はメイドさんが寝泊まりする部屋のこと。メイドさんを雇っていない場合は、物置として使われることが多い。

物置として使われる部屋に僕は約3ヶ月住んだ。部屋全体の写真を撮れるような広さもなく、とにかく部屋が狭すぎた。さらにルームメイトからは哀れな目で見られる始末。

さらにS$800は家賃で、別途光熱費がかかる。光熱費や通信費はルームメイトとのシェアだったが、月によって変動が大きく、S$70(約5,600円)の月もあればS$200(約16,000円)の月もあった。こんな物置部屋に月S$1,000(約8万円)を払ったこともあるのだ。

後になって振り返ると、Tiaraのメイド部屋でハングリー精神を培うことができたし、その後の家賃交渉の勉強にもなった。

Tiaraを選んだ理由

僕がなんでこんなメイド部屋を選んだかというと、理由はただ1つ。仕事に集中する環境を作るためだ。シンガポールの会社では、日本とは違い解雇されることもある。また、シンガポールに遊びに来たわけではなく、キャリアのために来たという自負があり、初めは仕事でパフォーマンスを発揮することだけを考えた。会社へはバス通勤、ドア to ドアで15分の立地。また、「仕事を早く終えて家に帰りたい」とは到底思えないメイド部屋。とにかく、ハングリーになって仕事に集中しようと考えた結果メイド部屋に住むことにした。

Valley Park(コンドミニアム)

無事雇用期間を終え、仕事である程度のパフォーマンスを発揮し、住宅をステップアップしてもいいんじゃないかと思い、次に住んだ住宅がValley Parkだ。Valley ParkもRiver Valleyエリアにあり、Tiaraからは歩いて2,3分の場所に位置しているコンドミニアムだ。

ユニットは、マスタールーム×1、コモンルーム×4。マスタールーム内にバスルーム×1、共有バスルーム×1。

僕を含めて5人でルームシェアをしていた。

プール・ジム・BBQピット・テニスコート完備

大きなプールとジム、BBQピット、テニスコートが付帯している。とにかく大きなプールが特徴的だ。テニスコートは使ったことはない。

家賃S$1,350でコモンルーム

そして僕が住んだのが、家賃S$1,350のコモンルーム。シャワー・トイレは共用だが、クイーンサイズのベッドで、以前のメイド部屋と比べると大きくステップアップし、人間としての尊厳を取り戻せた。

Valley Parkには1年半住み、1年半の間でシンガポール人、中国人、インドネシア人、韓国人、ラトビア人とルームシェアをし、多くの友達を作ることができた。

前回のTiaraでの教訓を生かして、家賃S$1,350のみの支払いで、光熱費や通信費などその他の費用は一切払わないよう家主と交渉し、見事勝ち取った。

現在の家(アパートメント)

その後、住宅名や写真は伏せるが現在の住宅に約1年間住んでいる。ジムやプールなどがないアパートメントに住んでいる。場所は以前の2つの住宅から少し離れた場所だ。

ユニットは、マスタールーム×2、コモンルーム×4。マスタールーム内にバスルーム×2、共有バスルーム×2。

僕を含め6人でルームシェアをしている。

家賃S$1,300でマスタールーム

僕が住んでいるのは、専用バスルーム付きのマスタールームだ。少し町の中心から離れることで、家賃を抑えることができた。また、ユニット自体がリノベーションしたてで、とても綺麗で清潔。

ここでも、家賃のみの支払いでその他の費用は一切払わないよう交渉した。

住宅の探し方

シンガポールでの住宅の探し方は大きく以下2つだと思う。

  • エージェントを利用する
  • Web・SNSを利用する
エージェントを利用する

トラブルがあった際の対応など、安心して任せられると思う。また日系のエージェントなら日本語が通じるので、非常に便利だと思う。が、当然手数料が発生する。住宅補助の出る駐在員でなければ利用する必要はない。

Web・SNSを利用する

シンガポール在住の日本人向けのWebサイトがいくつかあるので紹介する。

ただ、日本人向けだと家賃が通常より高かったり、選択肢が少なすぎたりあまりおすすめできない。

以下は特に日本人向けではなく、英語のWebサイト。実際に僕が住んだ3軒とも下記の「PropertyGuru」から見つけた住宅だ。

その他にも、Facebookグループや「Carousell」というアプリでも住宅を探すことができる。

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